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「順位上がった!」と実感するSEO効果が出るまでの期間を解説

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SEO担当者が最も気になるのが「SEOはいつ頃効果が出てくるの?」という疑問だろう。

「1ページ目にランクインするのはいつ頃?」
「作ったコンテンツで集客できるのはいつ頃なの?」

SEOで効果が出始めるのは一概には言えないが、筆者の経験だと

・新規ドメインでコンテンツを作り始めたときは、半年~1年以上
・既存の公式ページにコンテンツを作ったときは、3ヵ月~半年が目安

となる。そして、2020年5月に実施されたGoogleコアアップデート以降は、公式ページのドメインがさらに有利になった。

筆者は今まで多くの企業でSEO(コンテンツマーケティング)を成功させてきた。(※実際の事例は記事で紹介する。)この記事を最後まで読んでいただければ、効果が出るまでの期間の目安や、SEOの結果を早める正しい知識について知る事ができるだろう。それでは事例をもとに解説する。

SEO事例①スモールキーワードでSEO順位が10位に入るまで半年

まずは下記のグラフを見て欲しい。これからSEOを行う方にはとても良い事例となるだろう。なぜならゼロから始めたブログの事例だからだ。

◆「月間平均検索数110」のスモールキーワードが1位をとるまで順位変動図

2015年11月23日にページ作成(規模:10記事程度)
2015年12月4日に44位(規模:20記事程度)
2016年5月16日に10位(規模:60記事程度)<=半年かかった!
2016年10月8日に8位(規模:90記事程度)
2017年9月27日に1位(規模:100記事程度)<=約2年かかった!

ゼロからのドメインを作った場合は半年かかる!

この事例は月間平均検索数「110」※というスモールキーワードが、新規ページ作成から1位をとるまでにかかった、期間を表す。狙ったキーワードで10位以内(1ページ目)に入るまでにスモールキーワードとはいえ半年もかかっている。

※月間平均検索数の単位は1000が平均と考えよう

事例は「バックリンク施策」など全く行っておらず、コンテンツマーケティングを正しく行った結果であり、これから新規にドメインを作り、コンテンツマーケーティングをゼロから始める方はこれくらいの期間はかかることを念頭に入れてほしい。

また上記の事例にあるように、このドメインの記事は約2年かけて100記事というスローペースで書かれているから、そのスピードを上げれば、もっと早く結果を出すことも可能だが、それについては記事の最後で解説する。

SEO事例②ビックキーワードで10位に入るまでは1年半

では、次にビックキーワードの場合のSEO事例を紹介する。ちなみにドメインは先ほどと同じものであり、新規ドメインでゼロからビックキーワードを取りにいった事例だ。

◆「月間平均検索数12000」のビックワードで上位になるまでの順位変動図

2016年3月6日にページ作成(規模:50記事程度)
2016年3月15日に35位(規模:50記事程度)
2017年9月17日に10位(規模:90記事程度)<=1年半かかった!
2017年11月17日に3位(規模:100記事程度)

ビックキーワードで10位になるまで1年半かかった!

この事例は月間平均検索数が12000のビックキーワードの事例だ。2018年3月現在も1位は獲得できていない。クライアントの事例のためキーワードは公開できないが、極めて競合が多いレッドオーシャンのキーワードだ。

先ほどの事例と比べると10位以内にランクインするのに随分時間がかかっており、1年半もかかっている。ここで言いたいのは、キーワードによってランクインする難易度が変わってくる。月間平均検索数というよりは、そのキーワードに対して競合のサイトがどれくらい、いるのかでランクインの難易度は変わってくるのだ。

SEOで上位に行くためには「質の高い」コンテンツが必要

なぜなら今のGoogleの検索エンジンロジックは、ユーザーにとって良いコンテンツをSEO上位にする。競合サイトやアフィリエイターも1位を狙っており、特にマネタイズに密接に関係するキーワードには多くのコンテンツが集まることになる。

そして当然、あなたのコンテンツがSEOで上位を狙うのなら、現在の1ページ目に表示されているコンテンツ以上の質の高い記事が必要になる。ここで言う質の高さとは単なる「文字数」や「デザイン」のことではない。その記事を読んだユーザーにどれだけ貢献したかということだ。

Googleはサイトの回遊率や閲覧時間など、ユーザーの行動データも把握しており、単にキーワードを散りばめただけのコンテンツでは上位に行くことはないだろう。

なお、本日は「質の高いブログ記事の書き方」については解説しないが、筆者が書いた別のブログに「SEOで上位を独占するためのテクニック」を紹介しているから、下記の記事も一読して欲しい。EC事業者のための内容だが、EC事業者でなくとも通じる内容になっているから安心して欲しい。

プロが教えるブログで成果を出す7つのSEOライティング術

SEOの効果を早めるための3つの方法

先に紹介した事例は時間をかけて丁寧にコンテンツマーケティングを行ったSEOの事例だが、「時間がかかり過ぎる」と思った方がほとんどであろう。現在のSEOは10年前と違い、すぐに効果を出すカンタンな方法は存在しない。とはいえビジネスだから効果は早い方が良いに決まっている。

そこでSEOの効果を少しでも早める方法を3つ紹介する。では一つひとつ解説しよう。

方法1:公式サイト(ECサイト)と同じドメインで集客用コンテンツ(ブログ)を作る

まずは下記のグラフを見てほしい。今度はゼロからドメインを作るのではなく、下記の図のように「公式サイト配下のディレクトリ」にブログ用のディレクトリを作り、コンテンツを作り始めた場合の事例だ。

◆公式サイト配下にブログを設置

URLのディレクトリで説明すると、下記の赤字のような形でディレクトリーを使う形だ。

https://〇〇〇.com/blog/

もしあなたのサイトがECサイトなら、公式サイトをECサイトに置き換えて読み進めてほしい。

◆公式サイト配下のディレクトリでブログは作り始めた事例のSEO順位変動図

キーワード「ECサイト 作り方」:ebisumart media ※筆者が作成したブログ

2016年4月28日にページ作成
2016年5月1日に15位
2016年6月6日に5位 <=たった1ヶ月程度
2016年12月21日に1位

ご覧のとおり、たった1ヶ月で目的のキーワードで5位を獲得し、現在も1位をキープし続けている。このように新規でドメインを作るよりも、すでにある公式サイトやECサイト配下のディレクトリでコンテンツを作る方がはるかに効果が出るのが早いのだ。

なぜなら、SEOのパワーの実態は「Googleのクローラー」がどれだけ自社サイトにどのくらい来てくれるかなのだ。作ったばかりにサイトにはクローラーは、あまりやってきてくれないが、すでにある公式サイトにはある程度、Googleのクローラーが来ており、そのドメインで新規ページを作ればGoogleのクローラーが早く来てくれるため、効果が出るのが早い。

下記の図を見てほしい。下記は私の趣味のブログのクローラーの統計頻度だ。

◆Google Search Console(WEBマスターツール)のクロールの統計情報

クローラーの統計頻度とは「Googleのクローラーがどれだけ自サイトにやってきているか?」というのが把握できるもので、Google Search Console(WEBマスターツール)を導入すれば、無料で誰でも上記のグラフが確認ができる。

もし、Google Search Consoleを入れてないのならすぐに導入しよう。その場合は下記Googleのページを読んで欲しい。

Google Search Consoleの導入についてはこちら

上記グラフの赤い四角の中の数字を見てほしい「290」とあるが、これは一日にGoogleのクローラーが回ってくる回数の平均を表している。はじめてSEOやコンテンツマーケティングを行うのなら、まずは100を目指そう。そして企業としては300以上は欲しいところだ。

この平均を増やすには、良いコンテンツを作り続けるか、SNSやTVニュースであなたの記事が話題になるしか方法がない。確実な方法は質の高いコンテンツを作り続けることだ。

方法2:SNSで記事が拡散する(バズる)

SNSで自社の記事やコンテンツ拡散されれば、記事数が少なくとも、Googleのクローラーを自サイトにたくさん来てもらうことは可能だが、なかなか狙ってできるものではない。筆者も3度バズを発生させた経験があるが、いずれも狙ったものではなく、勝手に拡散した結果だ。

下記はSNS上で拡散した、筆者が書いた記事だ。はてなブックマークが「2147」もついておりバズったことが一目でわかるはずだ。

◆はてなブックマーク


この拡散は狙ったものではなく、元々FacebookとTwitterの会員が1万人以上いたため、記事のアップするとともに、SNSでも会員に紹介した結果、この会員達が起点となりSNSで拡散した結果なのだ。

この記事が拡散されて以降、SEOの順位がすぐにつき始めることになって、このブログわずか1年で月間数十万PVに達している。

このようにSNSで拡散することができれば、Googleのクローラーの頻度が増え、SEOに良い影響を与えるが、バズは狙ってできるものではなく、良いコンテンツを真摯に作ってきた結果だ。もし、SNSの会員があなたの会社にいるのなら、作った記事は必ずSNSでも紹介しよう。

SNSで紹介してバズを生まなくても、見込み顧客とつながっていられるメリットがあるから、SNSをなるべく利用して欲しい。

方法3:3ヵ月で質の高い記事を100記事以上書く

最後に紹介するのが短期間に一気に記事を書く方法だ。記事数が多ければGoogleのクローラーもそれだけ多く回ってくるからだ。しかし、中身のない記事が100記事では逆効果で、Googleに質が低いとみなされては効果は出ない。100記事全てが質の高い記事である必要がある。

質の高い記事を3ヵ月で100記事を達成するには、一人ではほぼ不可能だ。3人~5人以上の体制を整える必要がある。また外部のライターを使っても良いが、実績のあるライターを確保するのはどの企業も苦戦している。

体制をつくる場合は、まずライターを含めてブログ研修を行って、全員がある程度の質の高い記事を書けるようにしておく必要がある。もし、そういった研修が自社でできない場合は、このサイトの問い合わせフォームから相談してもらいたい。コンテンツマーケーティングのプロの私が研修を行うことは可能だ。

コアアップデートの度にSEO順位は動くが、Googleのアップデートはあまり気にしなくて良い

下記を見て欲しい。筆者の個人ブログでYMYL対象のSEO記事の推移

YMYLのSEO順位の変遷

このように、コアアップデートの度に、SEO順位は変動するが、下がっては、復活し、下がっては復活し、というのを繰り返している。つまりGoogleも完璧ではなく、最新のアルゴリズムによって、変動することはあるのだ。だから一度順位が下がっても、心配することはなく、アルゴリズムではなくユーザーを満足させることに集中するだけで十分なのだ

SEOは中・長期的施策だから競合に勝てるチャンスがある!

解説したとおりSEOは中・長期的施策であり、新規ドメインでコンテンツを作る場合は1年以上かかることも覚悟しておこう。しかし、SEOの効果が出始めると、新しいコンテンツが1カ月程度で1位になることも珍しくない。

Googleのクローラーが自社サイトに頻繁に回ってくるようになるとドメインが力を持った状態になり、自社に関係するキーワードでSEOを上位独占することは難しいことではない。下記の図を見てほしい。

◆筆者の趣味のブログはSEOの上位を独占

下記は私の趣味のブログだが、関係するキーワードで上位を独占し、夏には16万PVを超える日本一のシュノーケリングメディアだ。しかも30記事程度の規模しかない。

時間をかけても良いから、とにかく質の高い記事を作り続けることで、SEOの上位を独占することは可能なのだ。記事数を増やすことばかりに注力しないで、記事を見るユーザー一人ひとりにフォーカスして、記事を作ってほしい。そうすれば結果は必ずついてくる。

また、コンテンツマーケーティングは競合他社がなかなか真似できないので、その業界でSEOを独占できる場合もある。記事を作るのは大変な労力だが、集客に困らなくなるならやる価値は大いにあるはずだ。

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